「寝床」
(写真をクリックすると動画を表示します)
広島での演奏会を終えて、関西に戻ってきました。外国に行くのはまだ半年先ですが、出発まで演奏会には出演しないことにしているので、さっそく自分の楽器の弦をソロ調律用弦(ソロ弦)に張り替えて、当面は自分の楽しみとしてソロ曲の練習をすることにしました。ソロ弦というのは、通常の弦(オーケストラ弦)よりも一全音高く調律する弦で、その分少し細く作ってあるため、張りがあってよく通る独奏向きの音質になります。
コントラバスの独奏曲は、たいていこの弦を使って弾くように書かれています。こういう弦や調律が使われるようになったのは19世紀半ばだそうですが、それ以前の曲も、現在ではこの弦で弾けるように校訂されています。この弦を使う時の楽譜は、実際の音よりも一全音下げて書いてあり(管楽器的にいえば「in D」)、奏者はオーケストラ弦のときと同じ指使いで弾くことができます。一方、ソロ弦にしてしまうと、通常の楽譜を弾くことができません。
去年の夏に学生の前で弾いて、落語「寝床」(大家が店子に下手な義太夫節を聞かせようとして、店子がなんとかして逃げ回る)になってしまったあの曲も、あの時はオーケストラ弦だったので楽譜通りニ短調→ニ長調でしたが、本当はソロ弦で弾くのでホ短調→ホ長調です。
ソロ弦でちょっと一節だけリベンジ?(あ、逃げないでください汗)
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どういうところがいけないか、ビデオを見ながらいろいろ考えてみました。
高い音に跳躍したときに、その音に到達する前に弾き始めている→跳躍するタイミングも速さもおそい→高い音を弾くときに左肩から上腕にかけての余裕がない(だからヴィブラートもかかりにくい) と今のところ考えています。ってそういうことは先日先生に教えていただいたことなのですがorz
自分はどうも「客観視」が苦手で、こうやってビデオに撮って物理的に客観視しないと、なかなか理解できません。習い事が早く上手になる人は、この辺が得意なんだろうな、といつも思います(T.T)
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