最近、春になると道路沿いに大量に咲いている「ナガミヒナゲシ」。道路沿いに咲いているのは、種が車にくっついて運ばれるのと、コンクリートによるアルカリ性土壌を好むからだそうです。昔、鉄道沿いに広がる雑草を「鉄道草」といったそうですが、これはいわば「道路草」です。また、こんなにも繁殖力が強いのは、ひとつの花から飛び散る種がものすごく多いのと、他の植物が育ちにくくなる物質をまわりに出すからだそうです。あまりの繁殖力に最近はちょっと嫌われ気味で、「偽ポピー」などとよぶ人もいます。ケシの一種だから間違いなくポピーなのですが…
あと、この花は、生育条件がどんなに悪くても、体を小さくして花をつけ、種を飛ばします。一番上の写真では、いろいろなサイズで花を咲かせているようすがわかります。直前の写真は2011年5月4日の記事に載せたものですが、こんなに小さくなってでも花や実をつけることがわかります。どんな逆境でも生き抜く強さに感嘆します。
ナガミヒナゲシについて、一般向けのわかりやすい解説を見つけました。ナガミヒナゲシを歌った短歌も紹介されています。ご参照ください。 藤井義晴「春に気をつける外来植物:ながみひなげし」農環研ニュース No. 90, 2011. 3
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